会長挨拶
会長挨拶
「“送る”から、“活かす”へ」
第14回 12誘導心電図伝送を考える会の開催にあたり、ご挨拶申し上げます。お忙しい中にもかかわらず、本会に関心をお寄せいただき、心より御礼申し上げます。
前回の会は岩手県盛岡市で開催され、岩手県全域への12誘導心電図伝送の普及に向けた取り組みが示されました。広大な面積と医師の偏在という条件のもとで、限られた医療資源をどう活かすかというご議論は、地域を問わず示唆に富むものでした。
第14回は熊本で開催いたします。本会が熊本で開かれるのは、これが初めてとなります。
熊本県では、県全域での病院前救急医療情報連携システムの導入から2年目を迎え、救急隊と医療機関が同じ情報を見ながら判断できる体制が整いつつあります。一方で県内には、管内に常時PCIが可能な施設をもたない地域も少なくなく、搬送に時間を要する現実がございます。天草地域では、新たに携帯型12誘導心電図の実装試験が始まりました。都市部と過疎地が同じ県内に併存する熊本は、この課題を考えるうえで一つの縮図といえるかもしれません。
今回、私どもがテーマに掲げましたのは「“送る”から、“活かす”へ」です。心電図を送ること自体は、少しずつ当たり前になりつつあります。いま問われているのは、送られた心電図をどう読み、どう動き、患者さんに何をもたらしたのか、ということではないでしょうか。救急現場からのご報告、地域での実装の経験、そしてICTの進歩を持ち寄り、この問いをご一緒に考えたいと存じます。
本会は救急救命士の皆様を主な対象とし、救急救命士 再教育ポイントの付与対象となっております。送る側と受ける側が同じ場で語り合えることが、本会の何よりの特色です。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
第14回 12誘導心電図伝送を考える会 会長
松澤泰志 熊本大学病院 循環器内科
入江弘基 熊本大学病院 救急部